南カロライナ州の上院議員リンジー・グラハム氏(71)は、19日夕に71歳で死去した。ワシントンで国際問題を主導し、ドナルド・トランプ前大統領と密接に関わった人物である。グラハム氏の事務所によると、コロンビア特別区医療検査機関の初期報告では、主動脈解離が原因で死亡した可能性が高いとされている。主動脈の内壁に裂け目が生じる病気で、動脈硬化性心血管疾患と関係している。

政治的背景と功績

グラハム氏は30年以上にわたって議会に所属し、国際問題の中心人物として知られていた。トランプ氏はイラン戦争やロシア問題などについて頻繁にアドバイスを求められていた。17日にはトランプ政権と協議し、ロシアに対する制裁措置のパッケージを進める合意に達していた。トランプ氏はグラハム氏を「家族の一員のように扱っていた」と述べ、最後に電話で話した際には「完璧な状態だった」と語ったと、NBCニュースの『ミート・ザ・プレス』が伝えている。

医療状況と反応

主動脈解離は命に関わる病気で、主動脈の内壁に裂け目が生じる。グラハム氏の場合、動脈硬化(動脈の硬直)が原因とされている。事務所は当初、「突然の短期間の病気」と述べていた。CBSニュースによると、19日夜に住居で心臓マッサージが行われたという緊急通報があった。

ウクライナの大統領ヴォロディミル・ゼレンスキー氏は、グラハム氏と今週初めに会談し、10回にわたる戦争中の訪問やウクライナ防衛の支援に感謝した。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相もグラハム氏に敬意を表したと、CBSニュースが報じている。

噂と解説

医療検査の報告が出る前には、グラハム氏の死因に関する噂が広まり、ウクライナ訪問後に毒殺されたとの憶測も出た。SNSには健康なグラハム氏がウクライナで演説する映像が投稿され、混乱を招いた。しかし、医療検査の初期報告により死因が明らかになった。

トランプ氏はトゥルース・ソーシャルでグラハム氏を「私が出会った中で最高の人物の一人で、真のアメリカ愛国者だった」と称賛した。グラハム氏の事務所は、家族へのプライバシーを尊重するよう呼びかけ、祈祷を願った。