かつてUSCのQBとして活躍し、ハイズマン賞を受賞したマット・レインアート氏は、高レベルの選手に11番ジャージを再使用させることを断固として拒否している。その理由は、自分以外の誰にも11番を着てほしくないと明言しているからだ。

11番ジャージの再使用に強い反対

2003年と2004年にUSCを連続全国優勝に導いたレインアート氏は、USCの関係者から5つ星の選手に11番を再使用させることを検討するよう複数回聞かれたが、その答えは明確だった。「絶対にノーだ」。彼は、1年で転校する可能性のある「ランダムな男」に11番を着てもらうことは決して許さないと強調した。

「絶対に、1年で転校する可能性のあるランダムな男に11番を着てもらうなんてことはしない。もしも、そんな男が11番を着て転校するのなら、絶対にノーだ」とレインアート氏は語った。彼によると、USCで11番を着ることを許されるのは、長男のコール氏や他の子供たちだけである。

レインアート氏は、長男のコール氏が高レベルのLB(ラインバッカー)の補強選手が11番を着てもらうことを許すか尋ねた際、その答えは変わらなかった。「LBに11番? ペンシルベニア州立大学のラヴァー・アリントンが11番を着ていたわけではない。絶対にノーだ」と語った。

11番の歴史的意義

レインアート氏の11番は、ハイズマン賞を受賞し、大学キャリアで10,693ヤードのパスを成功させた功績を称えてUSCが引退させた。彼がUSCに在籍した後、11番は誰も着ていない。USCでは、ハイズマン賞受賞者以外の選手には11番を着てもらうことは許されていない。

USCの関係者からの要請にもかかわらず、レインアート氏は自分の立場を揺らさない。100万ドルの金額で11番を再使用することを検討するよう聞かれた際、彼は明確に断った。「18歳の若者から100万ドルをもらうって言うの? 絶対に売らない。絶対に売らない」と語った。

レインアート氏の立場は、過去の先輩QBのカーソン・パーカー氏の行動とは異なる。パーカー氏は、2022年にピッツバーグから転校したジョーダン・アダムソン選手に引退した3番を着てもらうことを許可した。しかし、レインアート氏は、金銭的利益やスポーツの機会を犠牲にしても、同じ道を歩まないと明言している。

大学フットボールにおけるジャージ引退の議論

レインアート氏の決定は、大学フットボールにおけるジャージ引退の議論を再燃させている。一部の大学では、引退したジャージを将来的な選手が着ることを許可しているが、USCのようにハイズマン賞受賞者のみに限ってジャージを引退させるという厳しいルールを設けているところもある。

ジャージの引退はUSCに限った話ではない。例えば、メジャーリーグベースボール(MLB)では、ニューヨーク・ヤンキースが多くの番号を引退させているため、1桁の番号は残っていない。一方、USCでは90以上の番号がまだ使用可能であり、他の大学よりも柔軟性がある。

他の番号が使用可能であるにもかかわらず、レインアート氏は自分の立場を譲らない。「その選手が2年後もUSCに残る可能性は低い。だから、絶対に起こらない。俺はこの番号をずっとそのままにしておく。俺は自己中心的だ。俺は気にしない」。

レインアート氏の強い立場は、X(旧ツイッター)での投稿や、USCのコーチ、リンコールン・ライリー氏が11番の再使用について彼に尋ねたことはないという情報からも確認されている。これにより、彼がそのような要請を検討することを断固として拒否していることが強調されている。

レインアート氏の功績は確立されており、11番に対する立場も明確であるため、USCで11番を着る選手が現れる可能性は極めて低い。この決定は、彼が11番と持つ個人的なつながりを示すだけでなく、大学フットボールにおける功績の重要性をも浮き彫りにしている。