米モダナ社(NASDAQ:MRNA)の株価は23日、市場開場前に57.27%急騰した。同社のがんワクチンがメラノーマ治療の第3相試験で主要エンドポイントを達成したためだ。TechStock²が報じた。株価は前日終値の62.96ドルから99.02ドルまで上昇し、時価総額は約395億ドルとなり、1日で約144億ドル増えた。

メラノーマ治療で臨床試験が有望な結果を示す

今回の臨床試験は、メラノーマの切除後ステージIIB-IVの患者1,137人を対象に、米マーベック社(NYSE:MRK)と共同で行われた。ワクチン「インティスメラン」は、メルクのキイトルーダと併用することで、再発や遠隔転移を単独のキイトルーダと比べて抑える効果が確認された。治療は患者個々の腫瘍特異的変異に基づき、最大34種類の新抗原を含み、T細胞をがんに反応するように訓練する。患者は1年間で最大9回、キイトルーダと併用してワクチンを受けた。

60.3か月時点での再発または死亡のリスクは49%減少し、遠隔転移または死亡のリスクは59%減少した。試験は継続中で、企業側は生存データやリスク要因については公表していない。

市場反応と技術分析

モダナの株価は公式開場前からさらに急騰し、sharedeals.deによると、最大で116.88ドルまで上昇し、86%の上昇を記録した。これにより、最近の安値から120%の上昇となった。現在の株価は102.05ドルで、次の抵抗ラインに達している。相対強弱指数(RSI)やMACDなどの技術指標は最近の急騰に追いついておらず、上昇トレンドが週末まで続く可能性がある。

アナリストは、週足のRSIやMACDが以前は売りシグナルを示していたが、最近の株価変動はまだこれらの指標に反映されておらず、現在の予測力は限られていると指摘した。株価の上昇は、mRNAベースのがん治療がモダナにとって新たな成長分野となる可能性を示唆している。

複数の要因から好調な流れ

韓国のTIKR.comによると、米国食品医薬品局(FDA)が同社のがんワクチン「mFlusiva」が高齢者に効果がある可能性を示唆したことで、モダナの株価は5日間連続で上昇した。FDAは以前このワクチンを却下していたが、モダナが申請内容を修正することで決定を覆した。ジェファーリーズのアナリスト・アンディー・ツァイ氏は、インフルエンザワクチンと組み合わせたワクチンが2030年までに米国で7億5,000万ドルの売上を生むと予測した。

モダナの株価は、バイオテクノロジー分野全体の好調な投資家心理にも支えられた。『매일경제 마켓』が報じたところによると、韓国では外国投資家がモダナ関連テーマを26.56%押し上げており、機関投資家や個人投資家は純流出を記録した。ドイツの『Der Aktionär』は、株価が29.63ドルから433%上昇し、2025年のレポートで予測されていたことを達成したと指摘した。同レポートは、ポジションの半分を売却してフィンテック株に再投資することを推奨している。