elon musk氏率いるspaceXは、時価総額1.8兆ドルのIPO準備を進めている。最近の報道によると、この動きは小口投資家や機関投資家双方に注目を集める一方で、特に年金基金や慎重な投資家にとって評価額やその潜在的なリスクが懸念されている。

小口投資家が注文殺到

Reutersによると、spaceXはIPOの株式の20%を小口投資家向けに割り当てており、700億ドル以上の注文が寄せられた。これにより、当初予定の4倍の規模に達した。しかし、Morningstarのアナリストは、spaceXの株価を63ドルと評価しており、予想IPO価格に比べて53%安い。これにより、同社の評価額に対する疑問が浮上している。

ノースカロライナ州の州財政長官、Brad Briner氏は、stateが高価格のIPOに直接投資しないと明言し、代わりにcompanyが上場後にspaceX株を含むインデックスファンドを通じて参加する方針を示した。

インデックスへの採用と市場アクセス

従来、新規上場企業はS&P 500やナスダック100などの主要インデックスへの採用には一定の条件を満たす必要があった。S&P 500では4四半期の黒字が、ナスダック100では3か月間の上場後(上場月は除く)が条件とされる。spaceXは免除を求めており、5月初旬にはナスダックがルールを変更し、上場後15取引日でインデックスへの採用を認めるようになった。S&P 500は方針を変えていない。

musk氏は、spaceXが時価総額2兆ドルに達成し、最大750億ドルの資金を調達する可能性があると報道されている。X(旧Twitter)では、2010年のテスラIPO時の写真を投稿し、現在のspaceXの評価額との比較を示した。「テスラIPO時の時価総額は現在の0.1%だった」と投稿した。

スターリンクが成長の原動力

Morningstarは、spaceXのスターリンクという衛星インターネットサービスが主な収益と利益の源泉になると指摘している。2025年、スターリンクの売上は前年比50%増の113億ドル、営業利益は58%増の44億ドルを超えた。Morningstarは、今後も数十億ドル規模の追加年間収益と、75%を超える営業利益率の可能性があると見ている。

一方で、spaceXの評価額が売上高の50倍以上とされていることから、それが正当化されているかについて疑問を呈す投資家もいる。musk氏はXで、こうした質問に対して「君は見ることになるだろう」と謎めいた返答をした。

また、spaceXの修正されたS-1届出書が、将来的な取引のために大量の株式を発行する可能性を示したことで、テスラ株価は下落した。アナリストは、これは株式ベースの買収や投資を含む可能性があると推測し、spaceXのIPO後の戦略に対する不確実性を高めている。