43歳のネルソン出身のマジ・マフムッド氏は、2018年に27歳の友人シモン・ウォーカー氏が自殺で亡くなったことをきっかけに、歩きながらのカウンセリンググループを立ち上げた。このグループは、コミュニティ利益会社として成長し、メンタルヘルスに苦しむ男性たちの灯台となり、数千ポンドの寄付金を慈善団体に集めている。

悲しみと決意から生まれた

マジ氏は、シモン氏の死を「大きな衝撃」だと語った。シモン氏はユーモアとポジティブさで知られていたが、メンタルヘルスの悩みをこれまでに語ったことはなかった。「彼はいつも笑っていて、冗談を言ってた」とマジ氏は語る。その喪失感から、マジ氏は、バーのような場ではなく、男性が感情をオープンに話せる空間をつくることを決意した。

2018年10月、マジ氏はソーシャルメディアで、ネルソンからペンデルヒルへのウォーキングイベントに参加を呼びかけた。20人が参加し、以降、このグループは数千人の参加者を惹きつけている。参加者の中には、このグループが命を救ったと語る人もいる。

地域社会と慈善活動への影響

マジ氏は、以前から様々な慈善活動に寄付していたが、シモン氏の死後、4000ポンドを「Campaign Against Living Miserably(CALM)」に寄付した。以降、グループは年間を通じて、イア・ウィドファ(スノドン)やペンデル彫刻コース(ペンデル魔女伝説を石で表現)などへのウォーキングイベントを展開している。

このグループは、女性も参加できるようになった。多様な背景を持つ参加者が集まり、ヨークシャーの3ピーケーズレースやペンデル病院支援イベントなどのスポンサードチャレンジを通じて、数千ポンドを寄付している。また、ウォーキングを好まない男性向けに「メンタルタラク」の会も新設した。

このグループは、ネルソンのホッジハウスコミュニティセンターで、GMT時間の午後6時から午後8時30分まで、毎月2回開催されている。マジ氏は、男性がメンタルヘルスについてオープンになることへの偏見が、大きく変化したと語る。「当初は参加者が難しかったが、今やさまざまなコミュニティから男性が集まるようになった」と。

個人的な変化と職業の転換

このグループは、マジ氏自身の人生にも大きな変化をもたらした。彼は、以前はメンタルヘルスに苦しんでいたが、小売業をやめて若者支援や歩きながらのカウンセリングの仕事に転じ、現在は「はるかに幸せ」だと語る。「今や、多くの人が自分に依存していることを知っているので、やる気も湧いてきた」と。

新しい職業を通じて、マジ氏は若者たちとウォーキングをしながら、カウンセリングの支援も行っている。「以前は嫌いな仕事に閉じ込められていたが、今や好きな仕事をしている」と。

シモン氏の母親は、このグループの強い支持者であり、いくつかのスポンサードチャレンジにも参加している。マジ氏は、シモン氏がこのグループをどう思うか聞かれた。「彼はきっと誇りに思っているだろう。彼はいつも、私が寄付活動をすることを素晴らしいと話していたから、きっと喜んでいると思う」と。

このグループは、当初の20人から、一部のイベントでは150人以上の参加者を集めるまでに成長した。マジ氏は、この取り組みが「大きな家族」を築いたと語り、多くの参加者が困難な時期を乗り越えるのに助けられたと話している。

マジ氏によると、歩きながらのカウンセリングの形式は、参加者に「心の重荷を下ろすだけでなく、気持ちをよくする機会も提供する」。このアプローチは、メンタルヘルスに関するオープンな会話の促進に効果的だと評価されている。