占領下の西岸とガザの100万人以上の登録有権者が地選挙に投票している。ガザのディル・エル・バーラでは2005年以来初めての投票となる。これはラマラに拠点を置く中央選挙委員会が明らかにした。投票は象徴的な意味合いが強く、当局者はこれを「パイロット」と呼び、占領地域での公式政策決定はイスラエルの承認なしには行われないと強調している。

分裂した政治状況での象徴的選挙

ガザでの投票地としてディル・エル・バーラが選ばれたのは、イスラエル軍による破壊が比較的少ないためである。中央選挙委員会の広報責任者、ファリード・タマラ氏によると、伝統的な投票者登録が行えなかったため、代替案を模索した。

「主な目的は、西岸とガザを政治的に一つの体制として結びつけることです」とタマラ氏は語った。現地の選挙リストは、大統領マフムード・アッバス率いるファタハ運動や無所属候補に支持されている。ハマスはガザの一部を支配しているが、公式な参加はしていない。

しかし、Reutersによると、ディル・アル・バーラではハマスと広く結びつけられた候補団が存在している。同市には12の投票所があり、7万人の有権者がいる。

ハマスとファタハの支持率の変化

ドクター・カーリル・シカーギ氏(パレスチナ政策・世論調査センター)が2025年10月に発表した最新の世論調査では、支持率の変化が明らかになっている。53%のパレスチナ人が10月7日に発生した攻撃を「正しい決定」と見なしている。支持率は低下しているが依然として強い。

西岸では59%、ガザでは春の2025年には38%だったが、囚人交換合意後には44%に回復した。

西岸ではアッバスとファタハが率いる自治政府に対する幻滅が広がり、ハマスの人気は急上昇している。多くの市民は自治政府を腐敗し、無能だと見なしており、経済状況の改善やイスラエルの長年にわたる軍事占領の終結に失敗している。

戦争でのハマスの行動に対する満足度は高く、西岸では66%、ガザでは51%が支持している。西岸では87%、ガザでは55%がハマスの武装解除に反対している。

停戦、和平ではない現状

トランプ大統領の20ポイント和平計画に基づく脆弱な停戦は、広範な和平協定にはつながっていない。現在の状況は停戦であり、和平計画ではないと分析家は指摘する。

米国は仲介者としての立場を取っているが、文書の解釈には違いがある。テキストにはパレスチナ国家の存在が言及されているが、イスラエルのネタニヤフ首相はそのような国家の設立に反対している。

停戦の第一段階では、生存していた人質や遺体の多くが解放されたが、本質的な問題は第2段階への進展である。

ハマスにとってはガザでの準軍事統治の終結を意味し、イスラエルにとってはパレスチナ国家への政治的道筋を認める必要がある。どちらも進展を望んでいないように見える。

この意味では、ハマスと現在のイスラエル政府は第1段階に留まりたいと考えている。分析家によると、トランプだけがパレスチナ国家の設立を推進する力を持っている。

もし強く主張すれば何かが動くかもしれない。そうでなければ、何も進まない。イスラエル側にとって次の重要な節目は10月の選挙である。