ペテ・バティーグ米運輸長官は、週末に南カロライナ州を訪れ、黒人層との連携を深めるとともに、2028年の大統領選への出馬準備を進めている。2020年の大統領選では、同州で予備選で4位に終わったことなどが原因で出馬を断念したが、今回は演説中に拍手喝采が起こるなど、明らかに好意的な反応が得られた。

南カロライナでの連携再構築

南カロライナ州で開かれたNAACPの自由基金ディナーで、バティーグ氏は地元インフラ整備に数百万ドル規模の連邦資金を確保した功績を称えられ、立ち見の拍手を受けた。また、国が「深刻な危機」に直面していると警告し、将来のビジョンを示す中にも再び拍手が起こった。「現実には『また』という言葉は存在しない。唯一の出口は『通る』ことだ」と、200人を超える聴衆に語った。

2028年の民主党予備選は南カロライナ州で開催される予定で、黒人層が早期段階での指名プロセスでより大きな声を上げるようになることを目指している。バティーグ氏にとって、この層の支持を得ることが政治的未来の鍵となる。同州の民主党支持層の多くを占める黒人層の支持があれば、指名獲得が可能になる。

国際的な優先事項とリーダーシップ

ベルリンでの短い会談で、バティーグ氏はロシアとの戦争が続くウクライナに対する米国の支援を強調した。ウクライナのインフラと経済的持続可能性を支援する重要性を訴えた。「攻撃を受けながらも、インフラはウクライナの経済的持続可能性にとって極めて重要だ」と述べた。バティーグ氏の運輸長官としての役割には、戦争で破壊された地域の再建プロジェクトを監督することも含まれる。

ジョー・バイデン米大統領の指名で就任したバティーグ氏は、2020年に民主党指名選への出馬を経験し、その後バイデン氏を支持した。現在では、バイデン氏の党内後継者候補として注目されている。ベルリンでの発言は、戦争が当初の予測を上回る形で長引く中でも、米国政府のウクライナに対する長期的な支援へのコミットメントを示した。

多様な層へのアプローチ

ネバダ州では、スペイン語のテレビ広告「Primer Día(最初の日)」を放映。広告では、バティーグ氏が国を統一する能力を強調し、ニューハンプシャー州予備選での好成績を受けて放映が始まった。「分裂した国を統一しつつ、緊急の問題に取り組む大統領を目指しています」と広告内で語っている。

「ペテ・フォー・アメリカ(Pete for America)」の運動はネバダ州で強力な存在感を示しており、全州に12の事務所と100人以上のスタッフを配置している。運動は、LULAC(米国最大のヒスパニック団体)が主催する市議会などを通じて、多様なコミュニティとの連携を強化する予定。これは、バティーグ氏が将来的な選挙戦に向けて幅広い連帯を築く戦略の一環。

バティーグ氏が全国各地を訪問する中、彼のメッセージは「統一」と「実行可能な解決策」に焦点を当てている。南カロライナ、ヨーロッパ、ネバダなど、どこでも政治ブランドを刷新し、分断された国におけるリーダーとしての地位を確立しようとしている。