7月29日午前9時35分に満月となる「バックローン」は、北アメリカの多くの地域では昼間に満月を迎えるため、夕方以降の月出が見ごろとなる。ホーソーンでは、夕方の月出とともに、地平線近くで特に大きく金色に見える。

アメリカ流星協会によると、バックローンはデルタアクエリアス流星群とアルファカプリコルニド流星群のピークと重なる。デルタアクエリアス流星群は1時間あたり最大25個の流星を、アルファカプリコルニド流星群は約5個の流星を発生させる。これらの流星群のピークはバックローンの満月から1日後に訪れるが、満月の明るさによって暗い流星は見えにくくなる可能性がある。

「バックローン」という名前の由来

7月の満月は「バックローン」と呼ばれる。これは若年の雄鹿が新しく角を生やし始める時期と重なっているためである。角は最初、柔らかな毛皮で覆われており、後に硬くなる。7月の満月には「サンダームーン」や「ヘイムーン」といった伝統的な名前もあり、それぞれが季節の天候や農業活動を反映している。

「バックローン」は他の満月と見た目上大きな違いはなく、地平線近くでは大気の影響で黄色やオレンジ、赤みがかったように見えることがあるが、スーパームーンではない。

撮影と観測のポイント

バックローンを観測するには、東南の地平線が遮られることのない場所を選ぶのがよい。望遠鏡や双眼鏡は必要ないが、観測体験を高めるには役立つ。雲が通過する場合もあるため、複数回の観測機会を確保することが望ましい。

Live Scienceによると、バックローンと重なる流星群の最適な観測時間は深夜から朝方で、デルタアクエリアス流星群の放射点が南天で最も高い位置に来る時間帯である。

満月の明るさによって多くの暗い流星が見えにくくなるが、アルファカプリコルニド流星群は明るい火球を発生させるため、明るい空でも確認できる。観測者は流星群の撮影を楽しむことを勧められ、バックローンの写真を撮影することもできる。

また、バックローンは10P/テンペル2という彗星がM30球状星団の近くに見える時期と重なるが、この現象の最適な観測は南半球からとなる。

バックローンや流星群の写真を撮影した観測者は、Click2Houstonに写真を送信し、共有することができる。