ドナルド・トランプ米大統領は22日、航空母艦アブラハム・リンカーンに滞在する米海軍の精神的健康や配置状況に関する懸念を「フェイクニュース」と切り捨てた。報道陣に対し、兵士の家族が懸念しているとの報道を否定した。「いや、そうではない」とトランプ氏は述べ、配置期間が長すぎるとの質問には「いや、決して長くない」と答えた。

船内でのストレスの報告

最近の報道では、アブラハム・リンカーン艦内での問題が明らかにされている。船から飛び降りようとした人物の報告も含まれる。この航空母艦は昨年11月にサンディエゴを出港し、今年1月にはベネズエラに対する軍事行動に、最近ではイラン戦争にも従事している。当初は5月に終了する予定だったが、現在では港に寄らず250日以上海上に滞在し、米海軍の記録を塗り替えた。乗船しているのは海兵隊員や海軍兵士合わせて5000人以上である。

米国議会の数多くの議員が、艦内状況について調査を求めており、民主党のルーベン・ガレゴ上院議員は、海軍に両党の代表団が船を訪問して状況を評価できるよう求めている。しかし、トランプ政権は状況が悪化しているとの報道を繰り返し否定している。米国政府関係者がアル・ジャジーラに語ったところによると、海軍は「艦内での自殺願望や試みの増加は確認されていない」としている。

軍の指導者やメディアからの批判

米国連合参謀本部議長のダン・ケイン氏は、イランに対する軍事攻撃のリスクについて警告し、弾薬不足などを挙げて注意を促した。ケイン氏の懸念は2月23日にワシントン・ポストが報じており、トランプ氏はケイン氏の警告を「フェイクニュース」と呼んだ。「ケイン氏は簡単に勝てると思っている」と述べた。また、レバノンの米国大使館は職員の避難を命じており、一部の観測では、これはイランへの攻撃が迫っていることを示しているとされている。

トランプ氏の発言は、軍事行動の取り扱いやアブラハム・リンカーンの配置に関する広範な論争の中で出された。この航空母艦の記録的な配置が続く中、乗組員の士気への長期的な影響や、地域における米軍戦略の広範な影響についての疑問が残っている。

国内外の反応

米国議会やメディアはアブラハム・リンカーンの状況について警鐘を鳴らしているが、政権側は軽視する姿勢を取っている。ノルウェーの外相は最近、アル・ジャジーラに語った際、米国のイラン戦争は「賢くない」と述べ、国際的な懸念を浮き彫りにしている。一方、トランプ氏は乗組員の不調に関する報道を引き続き軽視しており、艦内の状況はコントロール下にあると主張している。「海軍は素晴らしい仕事をしている」とトランプ氏は別途述べており、アル・ジャジーラの報道に語った。