ドナルド・トランプ米大統領は10日、イランとの和平交渉が「非常に近い」と述べた。交渉がまとまれば、予定されている中国訪問前に合意が成立する可能性がある。しかし、両国間の緊張は高まり続けている。イランは米国の要求を「過剰」と断じ、パキスタンでのさらなる交渉に参加する拒否姿勢を崩していない。
交渉の膠着
トランプ氏はソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、イランが米国が提示した戦争終結案に示した対応は「完全に受け入れがたい」と批判した。一方で、米国もイランの要求を「完全に受け入れがたい」と断じており、交渉は膠着状態が続いている。
イランの外務省報道官、イマド・バカイイ氏は、国が「立場を最終調整する」準備ができていると述べ、それをパキスタンに伝えると語った。パキスタンは交渉の仲介役を務めている。
米政府関係者は、交渉が失敗すれば軍事行動を再開する可能性があると警告している。トランプ氏はPBSとのインタビューで、合意が成立しない場合、米国はイランへの爆撃を「以前よりはるかに広範囲かつ強力に」再開すると述べた。
ホルムズ海峡の支配
イランは、世界の原油・天然ガス輸送の20%を占めるホルムズ海峡の軍事的支配を主張している。国は「海峡を通るすべての輸送はペルシャ湾海峡当局との調整と許可が必要」と表明している。
米国中央軍(CENTCOM)は、4月13日からイラン港への海軍封鎖を維持しており、100隻の船を迂回させ、4隻を無効化し、26隻の人道支援船だけを通過させている。
トランプの強硬姿勢
トランプ氏は、息子の結婚式への出席をキャンセルし、ワシントンに滞在し続けると明らかにした。米政府関係者も週末の予定をキャンセルし、軍の準備態勢を更新している。
イランは米国の要求に「決して譲らない」と表明している。国は米国がメディアキャンペーンを通じて圧力をかけていると批判し、封鎖が続く間は第2回の交渉に応じない姿勢を示している。
両国間の最初の間接交渉はイスラマバードで開かれ、合意には至らなかった。
両国が譲歩を拒否し続ける中、トランプ氏が中国訪問前に合意を締結する計画は見送られた。米国とイランの関係は依然として脆弱であり、交渉が停滞する中で軍事的・外交的な緊張が高まっている。
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