ジョン・フィーリー氏は、ベネズエラのニコラス・マドゥロ政権を2025年1月3日に特殊部隊が拘束した際の作戦と、2026年2月のイラン攻撃を比較したトランプ大統領の判断を誤りだと批判した。フィーリー氏は、ベネズエラでの成功がイランでも同様の結果をもたらすと信じていたトランプ氏の判断が、中東や世界に深刻な影響を及ぼしたと指摘している。

ベネズエラの拘束は誤ったモデル

マドゥロ政権は2025年1月3日の特殊部隊による作戦で拘束され、彼の後継者であるデルシ・ロドリゲス氏の指導下で、その独裁体制の残党は米国の要求に従った。トランプ政権の「絶対的決意作戦」では、ベネズエラとキューバの軍人が100人以上死亡したが、米軍の死者はゼロだった。

トランプ大統領は、ベネズエラの作戦を「米国の軍事力の歴史的偉業」と称し、米国が「地球上で最も強力で恐ろしい軍隊を持つ」と主張している。フィーリー氏は、マドゥロ政権の拘束がトランプ政権が嫌う政権に対して軍事力を行使する姿勢を示したと認めたが、イランの最高指導者アリ・ハメネイとその体制をマドゥロ同様に簡単に倒せると思い込ませたと指摘した。

イランへの誤ったアプローチ

フィーリー氏は、マドゥロ政権を攻撃した特殊部隊への批判ではなく、自身がかつてその作戦に参加した部隊の元メンバーとして、夜間の特殊部隊作戦で何が起きたかを強調した。デルタ・フォースやナイト・ストーカーというエリート航空部隊が関与した作戦では、多くのことが悪化する可能性があった。

フィーリー氏はトランプ政権の初期に外務省を辞任し、ベネズエラの作戦がトランプ氏にイランでも「2週間ほどの小さな戦争」が可能だと誤った認識をさせたと述べた。キューバについても同様の誤算が起きる可能性があると懸念している。

イランの体制は70年間存在し、ベネズエラの体制は最近になって権力を固めた犯罪的なマフィアと異なり、米国政府は単に「侵入できる」と考えていると指摘した。フィーリー氏は、イランの体制はベネズエラのように簡単に倒せないと警告し、キューバもベネズエラのように扱えると誤って考える可能性があると懸念している。

誤算の懸念

トーマス・シャノン氏は、ベネズエラの介入が中東における深刻な誤算を引き起こしたと指摘した。トランプ大統領は、イランの最高指導者を殺害し、ロドリゲス氏のような従順な指導者を置き換えることができると考えていたが、そのような指導者は現れていない。

シャノン氏は、ベネズエラはトランプ氏にとって誤ったモデルであり、イラン攻撃を決断する際の参考にされていると指摘した。しかし、イランの状況はベネズエラとは異なり、イランは攻撃に耐えながら降伏や見せかけの降伏を余儀なくされずに済ませることができる。

フィーリー氏は、ベネズエラの長年の敵対勢力が、米国を誤った判断に導いたという皮肉を指摘した。米国がベネズエラで強硬手段を取る理由は、何ものも阻止できなかったが、ベネズエラ体制の最終的な復讐は、作戦が簡単そうに見せたことだった。

フィーリー氏の発言は、トランプ政権の軍事介入の影響と、異なる地理的状況を誤って比較するリスクに対する懸念を強調している。