トロントの警察官が3月に発生した米国領事館への襲撃事件の捜査中に撃たれて死亡した。警察長官のマイロン・デムキウ氏によると、43歳のマック・ピニゾット警部補は市内の北西地区で捜索令状の執行中に銃撃戦が発生し、撃たれた。後に病院で死亡した。
米国領事館への襲撃
3月、午前4時30分ごろ、白いホンダSUVから2人が出てきて、トロントの米国領事館に向かって複数発の銃弾を撃ち、その後逃走した。この襲撃で建物の外壁に被害が出ていたが、けが人はいなかった。米国大使のピート・ホークストラ氏はこの事件を「深刻な懸念事項」と呼び、カナダ当局の捜査に信頼を示した。
首相のマーク・カーニー氏はこの襲撃を「恫喝行為の試み」と非難し、容疑者を逮捕するために全力を挙げると誓い、連邦と地元の警察が連携して捜査を進める方針を発表した。
捜査と容疑者
警察は19歳のザラ・ジャビ氏を「武装し危険」として逃走中の容疑者として特定した。もう1人の容疑者は病院で逮捕された。デムキウ氏によると、捜索令状はトロント大都市圏での複数の銃撃事件、特に米国領事館への襲撃事件の捜査の一環だった。
捜索令状の執行中に、午前5時42分ごろ、住宅ビルで銃撃戦が発生した。
背景と対応
米国領事館への襲撃は、米国とイスラエルが2月後半にイランに対して軍事行動を展開した後、緊張が高まっている中で発生した。この襲撃の前週末にはトロント近郊の2つのシナゴーグで銃撃事件が起きていた。これに対し、警察は米国領事館、オタワの米国大使館、トロントのイスラエル領事館周辺でのパトロールを強化している。
トロント市長のオリビア・チョウ氏は、ピニゾット警部補の死を悼び、自身が彼の母と20年間親交があったことを明かした。「この市全体がその悲しみを分かち合っています」と述べた。デムキウ氏も記者会見で感情を表し、「マックの家族が今日、彼が帰宅すると期待していたことへの影響は、言葉では表せません」と語った。
カナダ連邦警察(RCMP)は、領事館への襲撃を国家安保事件として分類している。チップ・レザースーパーバイザー氏は外交機関周辺での警戒を強化する必要性を強調した。「トロントや他地域で起きた事件を踏まえれば、この時期、領事館に対する警戒は強化されるべきだ」と述べた。
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