米大統領ドナルド・トランプ氏は28日、イランが和平交渉を遅らせたとして「報復措置」を示唆した。CNBCによると、トランプ氏はトゥルース・ソーシャルで「イラン軍は完全に壊滅状態だ」と投稿した。また、「海軍や空軍の多くはもう存在しない。イランは話だけするが行動しない」と述べた。
市場反応と軍事的主張
トランプ氏の発言後、原油価格は上昇し、米株式先物は下落した。CNBCによると、7月物の米原油先物は1バレル=89.72ドルまで急騰し、2%近く上昇した。国際先物価格のベンツ(Brent)先物も1.3%上昇し、8月物は1バレル=92.74ドルとなった。
トランプ氏はさらにトゥルース・ソーシャルで、「フェイクニュースメディア」が米海軍の「ブロックアド」の効果を報道しないことを批判した。「米海軍のブロックアドは海戦史上最も成功したものだ。『鋼鉄の壁』だ。イランはビジネスもできず、軍費も払えない。失敗国家になりつつある」と述べた。
失敗した予測と緊張の高まり
トランプ氏の投稿は、同日、和平が「2~3日で」成立すると発言した翌日に行われた。米国はイランの港湾や船舶への海軍封鎖を強化し、交渉を迫っている。JPMorgan Chaseのアナリストによると、ホルムズ海峡を通る原油の量は、公にされているより多い可能性がある。6月4日時点の推定では、トランプ氏が発言した通り、トランプ氏は戦争終結に近いと37回繰り返し主張したが、実現していない。
フランクフルター・ルンダシュアウによると、トランプ氏は28日、「非常に良い合意が最終段階に入っている」と述べた。CNNによると、戦争が始まった2月28日以降、同様の発言を37回繰り返している。2月には「最大4週間で」イランが降伏すると述べていたが、期限は過ぎた。
4月17日にはホルムズ海峡の再開を発表したが、4月21日にパキスタンの要請で期限が無期限に延長された。フランクフルター・ルンダシュアウによると、トランプ氏は3月22日にイランに48時間以内に海峡を開くよう求め、期限切れに米国がイランの発電所を破壊すると脅迫した。しかし、翌日にはその姿勢を軟化させた。
最近の緊張と外交的不確実性
elDiario.esによると、トランプ氏は最近の衝突後、ホルムズ海峡で米ヘリコプターが墜落したことを受けて、イランに対する新たな脅迫をトゥルース・ソーシャルで繰り返した。「和平協定を遅らせたことで、イランは大きな利益を逃した。今後は重い代償を払うだろう」と投稿した。
同メッセージでは、「イラン軍は完全な惨状だ。海軍や空軍の多くはもう存在しない。イランは話だけするが行動しない。中東の暴君は死んだ」と述べた。米国はイラン本土への新たな攻撃を実施し、ホルムズ海峡付近のイランの防空システムや地上管制所、レーダー監視システムを攻撃した。米中央軍(CENTCOM)は29日、イランの目標に対する一連の攻撃を完了したと発表した。
イラン革命防衛隊は、米国基地を対象にした報復攻撃を行ったと発表した。攻撃の対象にはヨルダン、クウェート、バーレーンの米軍基地が含まれた。停戦協定が依然として有効かどうかが問われており、トランプ氏が和平に近いと主張するにもかかわらず、外交的な努力が頓挫する恐れがある。
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