ウクライナのサッカークラブ、シャクター・ドネツクは、ロシアの億万長者ローマン・アブラモヴィチがかつて所有していたチェルシーのスタジアム「スタメン・ブリッジ」で、欧州CLのホームゲームを行うことになった。これはロシアによる侵攻による安全上の懸念から、ウクライナ国内での試合が困難なため。
安全上の懸念から移設
シャクターは、今月から開幕する欧州CLで少なくとも4試合をホームとして行う予定。しかし、2014年にドネツクでロシア勢による紛争が始まって以来、ドネツクでの試合は不可能になっており、2022年の全面侵攻後はポーランド、ドイツ、スロヴェニアなど各国で試合を行ってきた。
シャクターは金曜日に声明を発表し、「私たちの本当のホームはウクライナで、すべてのファンがそろって再びヨーロッパの試合を観戦できる日が来ることを願っています。しかし戦争がその道を遮っている間は、スタメン・ブリッジがヨーロッパでのホームとして最適な場所です」と述べた。
チェルシーの所有権変更
シャクターがスタメン・ブリッジをホームとして使用する決定は、チェルシーの所有権変更にも影響を受けている。アブラモヴィチは英国政府の制裁の圧力によりチェルシーを売却せざるを得なかった。現在の所有権はアメリカのビジネスマン・トッド・ブーリー氏とクリアーレーク・キャピタルのベハダ・エグバリー氏が担っている。
シャクターは、欧州サッカー連盟(UEFA)の規制承認が得られれば、CLの本戦4試合をスタメン・ブリッジで行う予定。対戦相手は今週木曜日にモナコで行われる抽選によって決まる。
2014年以来、シャクターはウクライナ国内外でUEFAの大会を戦っており、2022年からはポーランド、ドイツ、スロヴェニアなどでも試合を実施。これは初めてイギリスでホームゲームを行うことになる。チェルシーは今シーズン、UEFAの大会進出資格を獲得できなかったため、シャクターとは試合日程の重複は生じない。
クラブ間の協力
チェルシーにはかつてシャクターでプレーしたミハイル・ムドリク選手が所属しており、今シーズンは重要な選手として活躍している。チェルシーは声明で、「今後数週間、シャクターと密接に協力し、チームとファンにとって安全かつ快適に試合を実施できるよう取り組んでいく」と述べた。
シャクターがスタメン・ブリッジをホームとして使用する決定は、戦争がヨーロッパのサッカーに与える影響を反映している。クラブは平和が戻ることを願い、ウクライナ国内での活動再開を望んでいる。
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