米国とイランの交渉担当者は、BBCが報じたところによると、4月8日に始まった停戦協議の60日間の延長に暫定合意した。しかし、この延長はトランプ大統領の承認を経なければ成立せず、イラン側もまだ確認していない。最近の軍事行動が停戦協議を試している。米中央司令部(Centcom)は、イランのバンドル・アブバスにある「地上管制サイト」への攻撃を報告した。

これに対し、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は米軍空軍基地への攻撃を主張したが、どの基地かは明言しなかった。その後、Centcomはクウェート上空で弾道ミサイルが撃ち込まれたと確認し、この攻撃は「重大な停戦違反」だと述べた。

市場では、外交的解決の希望が投資家のリスク志向を高め、オーストラリア・ドル/米ドル(AUD/USD)は0.69%上昇した。S&P 500指数も2.3%急騰し、紛争が始まって以来の最高値を記録した。これはホワイトハウスがイランに対する軍事行動を停止する準備を進めているとの報道が背景にある。

一方、オーストラリア準備銀行(RBA)は、中東のエネルギー危機によるインフレ圧力に対応するため、3月に金利を4.10%に引き上げた。米国では、連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を3.50%から3.75%の範囲で据え置いた。FRB議長のジェローム・パウエル氏は、紛争による不確実性を指摘した。

また、ダウ・ジョーンズ工業平均(DJIA)は、イランの国家メディアがアル・アラビヤを引用して、パキスタンの仲介で米国とイランの最終的な合意草案が成立し、数時間以内に発表される可能性があると報じたことから急騰した。潜在的な緊張緩和は、原油価格と連動するインフレ懸念を和らげ、FRBの政策決定にも影響を与える可能性がある。

この報道のタイミングも重要で、金利引き下げを支持するケビン・ウォーシュ氏がFRB議長に就任する予定であるため、緊張の緩和はより緩やかな金融政策への道を開く可能性がある。