攻撃の詳細とその後

ルウェン行政区域の情報担当大臣ジェイムズ・モニルワク氏は、女性や子どもも含め、数十人の戦闘員が死亡したと確認した。国連南スーダン特派団(UNMISS)は、攻撃後、その拠点に避難した住民が1000人おり、23人が負傷したと発表した。

UNMISSのアンита・キキ・ゲボ氏は声明で、「このような暴力は民間人を重大な危険にさらしており、直ちに止める必要がある。関係者すべてに、直ちに停戦を実施し、紛争の解決に向けた建設的な対話に参加するよう強く求める」と述べた。

UNMISSは、数十人の民間人と一部の地元の職員が死亡したとの報告を懸念している。声明では、避難している人々の保護を引き続き継続するとしている。

激化する対立と政治的緊張

この攻撃は、南スーダンで激化する暴力の一環で、大統領サルバ・キール氏に忠実な政府軍と、反対派リク・マチャル氏に忠実とされる武装勢力との間で戦闘が続いてきた。

地元当局は、今回の攻撃に関与した武装勢力の若者たちが、マチャル氏のグループ「スーダン人民解放運動反対派(SPLM-IO)」と関係があると示唆している。

SPLM-IOは、今回の攻撃を否定し、「関係地域に軍事的存在は一切ない」と声明で述べた。マチャル氏は、2023年9月までキール氏の副大統領だったが、刑事訴追の結果、ジュバの首都で軟禁されている。

米国政府は、キール氏とマチャル氏の間で新たな交渉を呼びかけ、緊張の緩和を強調している。今回の暴力は、2018年に締結された和平協定を脅かし、推定40万人が死亡し、数百万人が避難したという戦争の再燃を懸念させる。

和平協定締結後、マチャル氏は国家統一政府の初代副大統領に任命された。しかし、国連の調査では、南スーダンの指導者たちは和平協定を「体系的に破壊」しており、国家の安定化を阻害しているとされている。

人道危機と国際社会の懸念

マチャル氏の支持者らは、彼に対する告発が政治的動機に基づいており、職を解任された時期と暴力の急増が一致していると主張している。12月には、反対派の勢力がジョングレイ県の政府の拠点を占拠し、再燃した戦闘の焦点地となった。

国連は、暴力によって28万人が避難していると推計し、支援団体は、反対派が支配する地域へのアクセス制限が民間人の命を脅かしていると警告している。和平協定への公式なコミットメントはあるものの、政府は1月から反撃を開始し、空爆や地上攻撃を展開している。

国際社会、特に米国は、暴力の再燃に強い懸念を示しており、米国務省は、キール氏とマチャル氏の間で即時的な対話が必要だと呼びかけ、民間人の保護を求めておりいる。

今回の攻撃で死亡した人数が169人に達する中、南スーダン情勢は依然として不安定で、戦闘が続く限り、地域の安定は見込めない。