南カロライナ州の知事選決選投票で、ドナルド・トランプ大統領の支持を受けたアラン・ウィルソン氏が、同様にトランプの支持を得ていた副知事のパメラ・エベット氏を圧倒的な勝利で打ち勝った。米通信協会(AP)は午後7時(ET)に投票が終了した後、わずか26分で当選を確定させた。ウィルソン氏は得票率68%で、エベット氏(32%)を二対一以上の差で破った。

トランプが両候補を支持、異例の動き

異例の動きとして、トランプ氏は決選投票前にエベット氏とウィルソン氏の両者を支持した。エベット氏は6月9日の予備選で、わずか3%以下の差でウィルソン氏を下していた。トランプ氏は金曜日に最終的な支持を発表し、SNSで「両候補はともに優れた人物であり、素晴らしいキャリアを積んでいます。MAGA(米国第一)の精神を持っています。どちらか一方だけを支持することができません。南カロライナ州知事に立候補しているのは、パム・エベットとアラン・ウィルソンの二人です。どちらを選んでも間違いありません」と述べた。

ウィルソン氏は、予備選で敗れた3人の前候補者、ナニー・メース議員やラルフ・ノーマン議員などからも支持を得ていた。また、テッド・クルーズ上院議員も支持を表明した。当選演説でウィルソン氏はトランプ氏を称賛し、「トランプ大統領は私たちの活動を認めてくれた。キャンペーンの戦いとエネルギーを評価してくれた」と語った。

エベット氏の運動、トランプの二重支持で苦境

エベット氏は、トランプの初期支持を運動の中心に据えており、ウィルソン氏がトランプ氏との距離を取ったと批判していた。しかしトランプ氏が両候補を支持したことで、その主張は弱まった。X(旧ツイッター)でウィルソン氏はトランプ氏の法的戦略への支持を強調し、「私はトランプ大統領の戦いに参加しました。トランプ大統領が必要なとき、私は戦いました」と投稿した。

ウィルソン氏の選挙運動広告には、トランプ氏と握手を交わす姿が掲載され、両者の一致を強調していた。トランプ氏の二重支持は、エベット氏が唯一トランプの「完全な支持」を得ていると主張していたキャンペーンの主張を打ち消した。

トランプの党内影響力を試す選挙

アナリストたちは、この選挙をトランプ氏の共和党支持層への影響力を試すものとして見ていた。予備選は6人による戦いだったが、ウィルソン氏はエベット氏にわずかな差で敗れて決選投票に進んだ。メース議員やノーマン議員は決選投票に進まなかったが、ウィルソン氏を支持した。また、タイム・スコット上院議員やクルーズ議員も決選投票でウィルソン氏を支持し、その立場を強化した。

得票率68%でウィルソン氏は勝利を確実にし、エベット氏は32%だった。南カロライナ州は2003年以来、共和党の強固な地盤であり、知事職は長年にわたって共和党が支配している。民主党は1998年以来、州知事選で勝利していない。

トランプ氏が両候補を支持したことで、共和党予備選での結果を左右する影響力が示された。ウィルソン氏の決選投票での勝利は、トランプ氏が党内指名プロセスに与える影響力を強調し、2024年の選挙に向けて政治的影響力を維持していることを示唆している。