米司法省とFBIは、アルゼンチンサッカー協会(AFA)の財務取引を調査している。AFAはクライオ・タピア会長が率いており、2025年に調査が始まった。複数の情報筋によると、米国銀行を通じた多くの取引が、資金洗浄や金融詐欺などの連邦犯罪に関与しているかどうかを確認するためのもの。

FBI、ワールドカップで600台以上のドローン没収

別件として、FBIはワールドカップ会場周辺で制限空域を侵犯したドローン600台以上を没収した。これはスタジアムやファンフェスティバルなどでのドローン交通の監視を目的とした広範な保安活動の一環。連邦規則によると、米国航空局(FAA)はドローン操縦者に対し、飛行制限を把握し遵守するよう求め、違反した場合は罰金と機器の没収が通常の処分。

調査には主要人物と企業が関与

連邦捜査官は、AFAの米国での財務活動に関与した人物からすでに陳述を取っている。その中には、事業家グイド・トフォニとのビデオ会議があったことが、『ラ・ナシオン』紙の報道で明らかにされた。調査の焦点は、AFAが米国でどのように運営されてきたか、およびAFAのスポンサーシップ契約の回収役を務めるTourProdEnter LLCの役割。

調査はパトリック・ガッシュュー氏とクリストファー・ティン氏(ワシントンD.C.)、マイケル・バーガー氏(フロリダ州南部地方)の3人の連邦検察官が率いている。ガッシュュー氏は司法省のバンキング・インテグリティ・ユニットに所属し、これまでに金融犯罪案件に携わってきた。

過去の監査と法的対応

AFAは今回が初めての監査ではない。2025年12月、アルゼンチン連邦警察はAFA本部や複数のクラブを家宅捜索し、資金洗浄や税金逃れの疑いで関与したとされる金融会社Sur Finanzasの調査に協力した。当時、AFAは当局と協力していると表明し、自社に対する起訴はされていないと述べた。

法的専門家は、今回の調査の深刻さを強調し、著名な検察官の関与や、3億ドルを超える大規模な取引の審査が懸念事項であると指摘。アルゼンチン情報筋によると、米国の調査は、刑事訴追のための十分な証拠があるかを確認するための初期段階にある。

アルゼンチンのワールドカップ戦がまだ進行中の中、調査はメディアやファンの注目を集めている。AFAは今回の件について公的な声明を出しておらず、米司法省とFBIもケースに関する公式情報を発表していない。