コンゴ民主共和国キンシャサ(AP)—国有鉱業会社Gécaminesは木曜日、同国ルアラバ州にあるカモト銅鉱(KCC)の開発用地をGlencore社に提供する合意を結んだ。KCCは、GécaminesとGlencoreが共同出資する銅とコバルトの鉱山である。

KCCの株式構成は、Glencore社が75%、Gécaminesが25%を保有している。今回の合意により、鉱山のタイトルと賃貸契約が整い、尾礦貯留施設や廃石処分場の容量が拡充される。関係者によると、これによりKCCの操業寿命が延長され、現在の開発許可区域内にあるKOVやT17など、鉱山区域から鉱石をより多く回収することが可能になる。

Gécaminesは、賃貸地から鉱石を回収した資源の権利を保持し続けると会社発表している。

Glencore社アフリカ銅事業部のCOO、マーク・デイビス氏は「この合意により、鉱山、施設、インフラの効率性を高め、KCCの潜在能力を最大限に引き出せる」と述べた。「また、年間約30万トンの銅生産という長期的な目標達成にもつながり、KCCの操業寿命を2040年代半ばまで延長できる」と語った。

Glencore社の銅事業部工業責任者、ジョン・イーヴァンス氏は、この合意が同社のアフリカ銅戦略に合致していると語った。「この合意は、Glencoreのアフリカ銅事業部における生産量の上昇と持続可能性を追求するGlencore銅戦略と一致しています」と述べた。

KCCは、コンゴ民主共和国の主要銅・コバルト生産企業の一つで、電気自動車のバッテリーおよび世界のエネルギー転換に不可欠な金属を供給している。コンゴは世界のコバルト供給量の70%以上を占め、アフリカ最大の銅生産国である。近年、需要の急増に伴い、KCCの生産量も上昇している。

今回の合意の成立は、鉱山のタイトルと賃貸契約を国家鉱業地図に登録することに依存している。交渉に詳しい関係者によると、この手続きは今後数カ月以内に完了する見込みで、一旦完了すれば、Glencoreの幹部が述べたように、生産量の安定的な成長を確保する拡張工事が開始される。

Glencore社は、コンゴ民主共和国で数十年にわたり、Gécaminesとの複雑な提携を経てきた。かつてはロイヤリティや契約に関する紛争が関係を緊張させたが、今回の合意は、両者が高騰する金属価格の利益を共有するための円滑な協力関係を示している。

KCCの拡張は、Glencore社がアフリカの銅生産量を増やす取り組みの一環である。同社は昨年、アフリカ全域で160万トンの銅を生産した。KCC単体で年間30万トンという目標を達成すれば、大きな進展となる。

環境団体はKCCの動向を注視している。尾礦や廃石処分場は、コンゴの鉱山中心地で特に注目されており、大雨が漏洩を引き起こす可能性がある。Glencore社は声明で、すべての拡張工事において国際基準を遵守すると約束した。

この合意発表後、ロンドン市場でGlencore社の株価は1.2%上昇した。Gécaminesの幹部は、この合意が国家利益の勝利であり、国営資本の維持と成長の両立を可能にしたと評価している。

この合意は、コンゴが豊富な鉱物資源を活用しようとする動きを示している。フェリクス・チシケディ大統領の政権は、外国の鉱山会社との契約を再交渉し、ロイヤリティの増額と地域への利益の還元を目指している。KCCの拡張は、これらの取り組みを強化し、今後20年間で数十億ドルの輸出額を増やす可能性がある。