同社は、消費者の購買行動の変化や、アマゾンやウォルマートなどの電子商取引(EC)大手との競争などで長年苦戦を強いられてきた。第4四半期の純利益は前年比で23%増加したものの、売上高は3.7%減少し、前CEOによる再編策の成果がまだ現れていないとの見方を示している。

利益は増加、売上は減少

コールズは、2023年4月にCEOに就任したマイケル・ベンダー氏が発表した声明で、「重要な進展」が見られているものの、「売上は予測より弱い」と述べた。同社は、2023年9月に前CEOのジェームズ・A・ケネディ氏が退任した後、ビジネスの安定化を目指して活動している。

ケネディ氏は就任わずか4か月で解任されたが、その間にコスト削減や店舗閉鎖などの再編策を実施していた。しかし、それらの努力が売上高の改善につながっていない。

小売業界の変化への対応が課題

コールズは、ECの台頭や消費者の購買行動の変化などによる小売業界の変化に苦しんできた。2020年以降、100以上の店舗を閉鎖しているが、売上高の減少傾向は依然として続いている。

同社の最新決算書によると、第4四半期の売上高は35億ドルで、前年同期の36.4億ドルから減少した。これは、客足の減少と、アマゾンやウォルマートなどのオンライン小売企業への消費者の支出のシフトが原因とされている。

ベンダー氏は声明で、「小売業界の変化は依然として迅速に進んでおり、我々はそれに対応するための努力を続けています。進展は見られますが、回復のペースは当初の予想より遅い」と述べた。

アナリストたちは、コールズが厳しい環境に直面していることから注目している。ブルームバーグの最近のレポートでは、同社の株価は小売業界の他の企業と比べて低迷しており、年初来で20%近く下落している。レポートでは、同社が今後も低調な売上を上げる店舗の閉鎖を進め、オンライン小売企業と競争できるデジタル機能への投資を継続すると予測している。

コールズの今後の展望

今後、コールズは売上高の減少を逆転させるための新しい戦略を実施する重要な時期を迎える。同社は、オンラインと店舗の体験をよりスムーズに統合する「オムニチャネル」機能の拡充を計画している。

今後数か月、同社は最近の店舗閉鎖の影響と、新しく発売されたプライベートブランドの売上状況を注視する。また、2025年末までに運営コストを10%削減する目標を掲げており、さらなる再編とコスト削減が求められる。

小売業界の不確実性が続く中、コールズはビジネスの安定化と消費者の信頼回復を目指す必要がある。売上高の改善が見込めない場合、投資家からの圧力やさらなる店舗閉鎖の可能性が高まる。

最新の決算発表は、アナリストや投資家に懸念を強めている。モーニングスターのアナリストは、「重要なステップは踏んでいるが、回復への道のりはまだ長い」と述べ、売上高の回復が見られなければ、回復を成功と呼べるとは言えないとした。