ハリー王子は、共同設立したアフリカの慈善団体「セントベレ」から名誉毀損の訴訟を起こされている。ロンドン高等裁判所に提出された訴状によると、王子と元理事のマーク・ダイヤー氏が被告として名乗り出ている。

紛争の背景

この訴訟は、2023年にセントベレの会長に就任したソフィー・チャンダウカ博士との間で発生した公的な対立の一部として起こされている。王子は2025年3月に同団体のパトロン職を辞任し、その後、理事たちはチャンダウカ博士との意見の相違により同様に辞任した。

セントベレは、2025年3月から始まった連携したメディアキャンペーンにより、運営や評判に悪影響を与えたとして、法的措置を取ったと述べている。同団体は、このキャンペーンが王子とダイヤー氏によって仕組まれられ、誤った情報を広めたとして、スタッフやパートナーとの関係を損ない、リーダーシップの時間を浪費させ、組織とその幹部に対するサイバーいじめを引き起こしたと主張している。

法的手続きと資金

訴訟は2025年3月24日に提出された。HM裁判所・審査サービスによると、詳細な情報はすぐに公開されなかった。セントベレは、訴訟費用は外部の資金源から賄われており、慈善団体の資金は使用されていないと強調した。

王子とダイヤー氏の広報担当は、これらの主張を「侮辱的で有害な」ものと反対し、20年近く団体の設立と支援に携わった人々を訴えるために、慈善資金が使われていることに懸念を示した。

規制機関の調査と公的な対立

2025年8月、慈善委員会は、王子がチャンダウカ博士との紛争を公開で行うことを非難したが、人種差別に関する一切の嫌疑は免れた。

一方、チャンダウカ博士は、この紛争を「不正な管理、弱い執行体制、権力の濫用、いじめ、性的嫌悪、そしてその隠蔽という点で、女性が告発した物語」と述べた。

規制機関は、米国での新たな資金調達戦略の策定に伴って、チャンダウカ博士と王子の間で深刻な紛争が生じたと指摘した。王子の広報担当は、王子は理事ではなかったが、母のダイアナ妃を記念して団体を設立したと述べ、報告書はいくつかの点で「不十分」であると批判した。

広報担当は、報告書では王子に対する不正行為の見つかりはなかったとし、団体内での広範ないじめやハラスメントの証拠も見つからなかったと述べた。

広報担当は、会長の行動の結果は彼女自身ではなく、セントベレの支援に依存している子供たちに及ぶと主張した。王子は、この慈善活動がレソトとボツワナの脆弱な子供たちを支援することを目的としており、非常に個人的で変革的な使命であると強調した。

この継続的な法的闘争は、かつて王子の公的な奉仕活動の中心であったセントベレ内での緊張を浮き彫りにしている。この訴訟は、慈善団体と王室の両方に大きな影響を与えると予想されており、慈善活動と公的な役割の複雑さを乗り越える必要がある。