研究宇宙飛行士ティボル・カプ氏は、ハンガリー科学への貢献とそのインスピレーションを与える人物として、2025年5月17日、ブダペストで開催された式典で「年間人物」賞を受賞した。

カプ氏は機械工学出身で、以前はハンガリーの聖ステファノ勲章を受賞している。この賞は、宇宙探査における功績と、科学コミュニケーションを通じて一般の人々とつながる能力を称えるものである。

公共放送DunaのCEO、アニタ・アルトライ氏は、称賛のスピーチで、カプ氏が「宇宙へ行ったにもかかわらず、両足はしっかり地面に着いている」と語った。また、彼が若い世代に複雑な科学概念をわかりやすく伝える能力を称え、ハンガリーの誇る大使であると述べた。

この賞は、カプ氏の歴史的なAxiom-4(Ax-4)ミッションと関連している。2025年6月25日、カプ氏は2人目のハンガリーの研究宇宙飛行士として国際宇宙ステーション(ISS)に到着し、コマンダーのペギー・ホイツン率いる国際チームの一員として18日間滞在した。

宇宙滞在中、カプ氏はすべてハンガリーで開発された25の科学実験を担当した。受賞スピーチでは、裏方で働いた科学者たちへの感謝を述べるとともに、宇宙飛行士と同じ大気環境で野菜を栽培するという、将来の長期宇宙ミッションにとってのマイルストーンを挙げた。

また、カプ氏は、ゴンボーシュをインスピレーションとして得た「ソフトセル」や、将来の医療を進めるためのナノファイバー研究など、革新的な研究についても語った。カプ氏は、ハンガリーの科学ポートフォリオがこれまでになく多様であると強調した。

カプ氏にとって、このミッションはまだ終わっていない。今後もハンガリー宇宙研究のシナジーをさらに強化し、世界の科学界に多くのハンガリー人の名前を刻み込むことを目指している。

カプ氏は、ノーベル賞受賞者であるカタリン・カリコ氏やフェレンツ・クラウス氏、作曲家ギヨルグ・クルタグ氏など、著名な人物のリストに加わった。この「年間人物」賞は2020年に設立され、以来、知識、責任、人間性を通じて未来を築く人々を表彰している。