ウクライナの首都キエフと周辺地域は、ロシアのドローンとミサイルによる大規模な攻撃を受けた。ウクライナ国防省によると、キエフ市内6地区と周辺地域の6地区が狙われた。

副首相のオレクシ・クレバ氏は、南のオデーサ地域の港湾施設や鉄道も攻撃されたと確認した。ゼレンスキー大統領はX(旧ツイッター)で、「ロシアは昨夜、670機以上の攻撃ドローンと56発のミサイルをウクライナに向けて発射した」と報告した。

民間人の被害と救出活動

キエフ市長のヴィタリー・クリチコ氏は、攻撃で40人が負傷したと明らかにし、そのうち2人は子どもだった。ウクライナの緊急対応チームは3人の死亡を確認した。アル・ジャジーラのアーデュ・マカリン記者はキエフから報じ、9階建ての建物が攻撃を受け、まだ瓦礫の中に閉じ込められている可能性のある人がいると指摘した。

マカリン記者は、この攻撃が「ドローンの数だけを考えれば、戦争勃発以降で最大規模の攻撃の一つ」と述べた。ゼレンスキー大統領は、国際的なパートナーがこの攻撃について声を上げ続け、ウクライナの防空体制を支援し続ける必要性を強調した。

和平交渉を妨げる再開された攻撃

この攻撃は、戦争終結に向けた交渉の妨げとなった。週のはじめ、米国のドナルド・トランプ大統領がキエフとモスクワの間で3日間の停戦協議を仲介し、和平への希望を高めていた。しかし、両国とも停戦違反を非難し、協議は混乱した。

12日に停戦協議が終了すると、ウクライナとロシアはそれぞれ長距離ドローン攻撃を開始した。ロシアのプーチン大統領は戦争が終息に向かっている可能性を示唆したが、クレムリンはすぐにその発言がモスクワの立場の軟化を示すものではないと明言した。

クレムリンは13日、ウクライナが東部ドンバス地域から完全に撤退するまで、停戦や和平交渉は進まないと再確認した。キエフはこれを実質的な降伏と断じ、断固として拒否している。