12日、ボリビアのラパス市の教育省前には、顔にフルメイクを施し、赤い鼻を装着したピエロ数十人が集まり、政府の新規決定に抗議した。この決定は2月、ロドリゴ・パズ大統領の政権によって発令され、学校の授業日数を年間200日と制限し、ピエロが子どもたちのためのイベントで雇われる機会を大幅に減らすものとなった。

ピエロとパフォーマーへの影響

ボリビアのピエロたちは、特に4月12日の子供の日などの学校行事で頻繁に雇われている。地元のピエロ連盟のリーダーであるワイルダー・ラミレス(通称・ザパリート)氏は、この決定は「子供たちと関わる仕事をしている私たち全員に経済的な影響を及ぼす」と語った。彼はまた、「子供たちは笑う必要がある」と述べ、新しい規則がその喜びを奪う可能性があると指摘した。同僚たちは、教育大臣が子供時代を経験したことがあるのか疑問を投げかけた。

この決定では、祝賀行事は週末のみに限定され、通常の授業日には禁止されている。しかし、この変更により多くのピエロが将来に対して不安を抱いている。ボリビアの手工業労働者連合のスポークスマンであるエリアス・グティエレス氏は、この政策は「すでに深刻な経済危機に直面している国で、私たちの収入をさらに減らすだろう」と警告した。ボリビアの経済は、天然ガス収入の減少と米ドル不足により深刻な打撃を受け、輸入品の価格が上昇している。

経済危機と懸念の高まり

ボリビアは数十年ぶりの深刻な経済危機に直面しており、天然ガス生産の減少により政府の収入が急激に減少している。米ドルの不足により、輸入が高騰しており、特に国境を越えて貿易に依存している陸続きの国にとって深刻な状況となっている。この状況は、これらの行事に依存して収入を得ているピエロやパフォーマーにとって、今回の決定がさらに悪影響を及ぼしている。

ボリビア統計局の報告によると、2026年第1四半期のインフレ率は14.3%に達し、家族がエンターテインメントや文化イベントを支払うのがますます難しくなっている。経済的プレッシャーにより、多くのピエロが代替の収入源を模索しているが、学校行事以外の選択肢は限られている。

ピエロだけではなく、学校行事用の衣装を作っている裁縫師や、祝賀行事を撮影する写真家も今回の規制の影響を受けており、12日にはラパス市の街を歩きながら、ホイッスルを鳴らし、小規模な花火を打ち上げて、自身の苦境を訴えた。あるピエロは「笑顔を奪い、仕事も奪う」と書かれた掲示板を掲げていた。

政府の対応と不確実性

政府関係者は、2027年度の学校関係の決定案作成時に、ピエロたちの懸念を考慮するとの声明を出した。しかし、この保証は、これらの行事に収入を依存している人々の不安を和らげるには十分ではなかった。この決定は、学校の授業日数を減らし、学習に集中するというより広い取り組みの一環として導入されたが、エンターテインメントや文化部門からは強い反対が寄せられている。

教育省の最近の報告書によると、2020年の決定では学校の授業日数を220日から200日に減らしたが、今回の新規政策では祝賀行事を週末のみに限定するなどさらに厳格化されている。批評家たちは、このアプローチが、子供の教育や幸福度に与えるエンターテインメントの役割を考慮していないと指摘している。

政府がこの政策の見直しに取り組んでいるにもかかわらず、ピエロたちとその支援者たちは、長期的な影響に懸念を抱いている。経済危機により、家族の負担がすでに増加しており、これらの行事の喪失は多くの人をさらに経済的困難に陥れる可能性がある。現時点では、ピエロたちは抗議を続け、2027年度の学校年間が始まる前に、自身の声が政府に届くことを願っている。

教育とエンターテインメントに関する議論が続く中、ボリビアのピエロたちは単純なメッセージを送っている。「子供たちは笑う必要がある。」政府がその声に耳を傾けるかどうかは、まだ分からない。