ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道によると、スパイリット航空は債権者との合意や運航継続資金の確保に苦戦している。

同社の破綶の可能性が報じられた後、トランプ政権は航空会社を存続させるため、連邦政府からの5億ドルの融資を含む支援策を模索していた。

トランプ大統領は先週、同社の苦境を承知していると述べ、連邦政府が航空会社を買収する可能性も示唆した。

「支援や買収を検討している」「油価が下がれば利益を出しながら売却することも可能だ」と語った。

スパイリット航空の破綶は、2008年のリーマンショック以来、米国で初めての主要航空会社の破綶となる。

高油価と市場競争

スパイリット航空をはじめとする航空会社は、ジェット燃料価格の高騰に苦しみ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で需要回復も進まなかった。

2024年、連邦裁判所はジェットブルー航空とスパイリット航空の38億ドル規模の合併を独占禁止法違反として阻止した。

ホワイトハウスは、バイデン政権が合併を阻止したことで「スパイリット航空の財務基盤はさらに強固になるはずだった」とコメントした。

フロンティア航空やアベロ航空を含む格安航空会社のグループは、先週、高騰した燃料価格の影響で損失が拡大しているとして、トランプ政権に25億ドルの支援を提案した。

格安航空会社は、基本運賃を安く設定する一方で、預け手荷物や座席選択などに高額の手数料を課している。

業界の回復力と消費者への影響

米国三大航空会社であるアメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空の幹部らは、燃料価格の上昇で影響を受けているものの、需要の堅調さから回復力があると指摘した。

デルタ航空のCEOは、高額客の需要が依然として強いと述べ、運賃の値上げの余地があると語った。

スパイリット航空の広報担当者は「運航は通常通り行われている」と述べ、現在の協議についてはコメントを控えた。ホワイトハウスはコメントを求められても直ちに反応しなかった。

1983年に設立され、フロリダを拠点とするスパイリット航空は、米国だけでなくラテンアメリカやカリブ海諸国にも路線を展開している。

専門家は今週、スパイリット航空の破綶が航空業界の統合により競争がさらに減少し、消費者にとって運賃が上昇する可能性があると警告した。