ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアのプーチン大統領との対面交渉を求める公開書簡を発表した。BBCによると、ゼレンスキー氏は、多くのウクライナ人が命を落としている戦争を終わらせるためには、直接交渉が不可欠だと述べた。「私はウクライナ人のことを気にかけている。我々は人を失っている。その度に我々にとって辛いことだ」と書簡の中で語った。

ロシアの反応と懐疑

プーチン大統領はゼレンスキー氏の提案に対し、懐疑的な姿勢を示した。聖ペテルブルクでの記者会見で、ゼレンスキー氏がウクライナの合法的な代表者かどうかを問うコメントをした。「ゼレンスキー氏がウクライナの合法的な代表者であるかは、法学者や法的分析に委ねるべき問題だ」とBBCが伝えた。また、プーチン氏はロシアがドンバス全域の支配を求める姿勢を示し、EUがゼレンスキー氏に降伏を迫ることも示唆した。

国際外交とトランプ氏の役割

ドナルド・トランプ元米大統領は、ゼレンスキー氏の公開書簡を認知し、両首脳の会談可能性に楽観的な姿勢を示した。「彼らが会談することについて話しているのは良いことだ。我々がその実現に貢献したと思う。彼らが会談すれば素晴らしいと思う」とBBCが伝えた。一方、ワシントンでは、ゼレンスキー氏は英国のキア・スタマー首相やフランスのマクロン大統領ら欧州各国の指導者と会談し、安全保障の保証や平和交渉のための外交努力を調整した。

会談場所と戦争疲労

ゼレンスキー氏は、スイスやトルコなどの中立国で会談を開く提案をした。また、ロシア国民が戦争に疲れていると指摘し、ドローンやミサイル攻撃、ガソリン不足、物価上昇などがその原因だと述べた。「戦争から抜け出す道を恐れてはいけない。今、あなたたちに必要なのはそれだ」と書簡で呼びかけた。ゼレンスキー氏は、ドンバスのドネツク州でのウクライナ領土の占領期限を繰り返し逸らしたプーチン氏を非難し、「それを占領することはできない」と語った。

米国は「イラン問題に完全に注力している」としながら、ゼレンスキー氏は戦争が米国の関心の中心に戻るのを待ってはいけないと警告した。両首脳の会談提案は、和平交渉のための外交努力が続く中でのものだが、両者の要求のギャップは依然として大きい。