ニューヨークのラガーディア空港で13日、飛行機と消防車が衝突し、パイロット2人が死亡した。米国運輸安全委員会(NTSB)によると、事故は緊急訓練中のものだった。

衝突と直後の対応

事故は午前10時30分ごろ、ニューヨーク消防局によると、消防車が緊急訓練の模擬現場に向かっている途中、滑走路を走行中の飛行機と衝突した。

当時、飛行機には乗客は乗っておらず、左翼に衝突し、直ちに火災が発生した。

緊急対応チームは数分後に現場に到着し、パイロットをクックピットから救出を試みたが、両名とも衝突で重傷を負い、現場で死亡が確認された。

消防局は火災を15分以内に鎮め、周囲の安全を確保したと確認した。

空港当局によると、事故の原因を調べるため、米運輸安全委員会(NTSB)が調査を進めている。NTSBは、通常の調査プロセスに従い、事故から90日以内に調査結果を発表する予定。

空港の運行と安全対策への影響

衝突により、ラガーディア空港は約90分間、航空交通を一時的に停止した。年間3000万人以上の乗客を扱う同空港は、午後から通常の運行を再開した。

米連邦航空管理局(FAA)の担当者は、事故を調査し、安全対策が最新のものであるか確認するとしている。

FAAは、今後、空港当局と緊急サービス間の通信システムの見直しを求める。

空港の年次安全報告書によると、過去5年間で航空機と緊急車両の事故は144件にとどまっている。

しかし、今回の事故は米国空港で緊急車両と衝突してパイロットが死亡したのは、10年以上ぶりのケース。

ニューヨーク消防局のスポークスパーソンは「深刻な事件であり、懸念している」と述べ、NTSBと協力し、今後同様の事故を防ぐための対策を講じると語った。

航空業界の反応

航空業界は今回の事故に強い懸念を示し、複数のパイロット組合が、全国の空港における安全対策の見直しを求める。

国際パイロット協会は声明で、衝突を非難し、緊急対応プロセスの即時見直しを求めた。

同協会の会長は「2人のパイロットの死亡は航空業界にとって大きな打撃だ。FAAやNTSBに、主要空港の緊急対応プロセスを全面的に見直すよう強く求める」と述べた。

一方、亡くなったパイロットの家族は事故の内容を知らされ、航空会社と地元当局から支援を受けている。

航空会社は、家族に経済的支援を提供すると発表した。

航空会社の声明によると、2人のパイロットは経験豊富で、過去に事故歴はなかった。

同社は、今回の事故を踏まえ、訓練プログラムや緊急対応プロセスの見直しを行うと発表した。

今回の事故は、緊急対応訓練が空港の安全に不可欠である一方、航空機と緊急車両の間の連携の必要性を再認識させるものとなった。

調査が進む中、当局は公衆が事故原因を憶測しないよう呼びかけている。

NTSBのスポークスパーソンは「事故の真相を明らかにし、同様の悲劇を防ぐための必要な対策を講じることにコミットしている」と述べた。