アデル・イッサと容疑の背景
送還されたのは67歳のアデル・イッサ少将。彼はシリア内戦中に多数の犯罪を実行したとされる。内戦は2024年12月、反乱勢力が首都ダマスカスを制圧し、アサドが逃亡したのをもって終結した。
イッサは8日、ベイルートにあるシリア大使館を訪れ、書類手続きを行っていたところを逮捕され、10日、シリアの司法当局に引き渡された。
送還の背景
今回の送還は、アサド政権崩壊後、国境を越えて逃亡した元治安・軍関係者に対処するようレバノンに圧力をかけたシリア新政権の動きに続くもの。
シリア内務省によると、イッサは2016年まで東部ディル・ズール県で地上部隊を指揮していた。
彼は殺人や「死亡に至る拷問および内戦や宗派間の戦闘を引き起こす目的での侵略行為」との罪に問われている。
BBCに話した司法当局者は、イッサは逮捕時にこれらの罪を否認したと述べている。
送還の決定は、1951年に遡る両国間の協定に基づいて行われた。
今後の法的手続き
イッサの案件は今後、ダマスカスの移送裁判官に送られ、刑事裁判へ進めるかどうかが決定される。
1月、シリアはレバノン当局に、起訴を求める元高官200人以上の名簿を提示していた。
アフマド・アル・シャラア大統領が率いる新政権は、権力掌握後、数十人の元政府関係者に対する訴追を進めてきた。
今月初め、ダマスカスの裁判所は、アサドとその弟のマーヤーに対し、内戦中に犯した暴行行為で不在判決で死刑を宣告した。二人はシャラア勢力が権力を掌握した際、モスクワに逃亡した。
彼らのいとこにあたるワシーム・アサドとアティフ・ナジブもシリアで逮捕され、死刑判決を受けている。
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