カーボベルデは、2026年FIFAワールドカップで初出場を果たし、6月15日にアトランタで行われるH組の開幕戦でスペインと対戦する。この島国は、アフリカサッカー連盟(CAF)のワールドカップ予選でD組を首位通過し、エスワティニ、リビア、カメルーンなどを破って出場を決めた。10月13日にエスワティニを3-0で下した試合で出場が確定した。

小国が大きな挑戦へ

カーボベルデは、これまでのワールドカップ出場国の中で最も人口が少ない国として注目されている。国土面積は約4,000㎢で、国勢調査(2020年)によると、国内に約60万人が暮らす一方で、海外に約70万人の移民がおり、その多くがマサチューセッツ州ブロクトンに約2万人、州全体では7万962人が暮らしている。

チームは「タバロエス・アズイ(青のサメ)」と呼ばれ、国民や世界中のカーボベルデ人コミュニティの誇りを象徴している。予選では7勝2分1敗の成績を残し、エスワティニ、リビア、カメルーンを下すなど、重要な勝利を挙げた。国連やCIAのデータによれば、カーボベルデ人の多くが海外に住んでいるため、今回の出場は特に意味深い。

スペイン:戦術の変更を図る強豪

スペインは、2024年欧州選手権優勝国として、2026年ワールドカップ優勝候補の一角に挙げられている。しかし、2022年のカタールワールドカップと2024年欧州選手権以降、チーム構成に大きな変化が生じている。2022年大会のメンバー12人は残っているが、10人が離脱し、そのうち3人はセンターバックで、全体の30%にあたる。

ディフェンスラインは、ラポルテ、レ・ノーマン、ナチョ、ヴィビアンから、ラポルテ、クバーサル、エリック・ガルシア、プビルへと変更された。ペルーとの親善試合では、カーボベルデ戦のスターティングイレブンがほぼ確定的な形で見られた。マルコス・ロレンテとククレラがサイドを務める予定。

スペインの攻撃トリオは、ロドリとペドリがミッドフィルダーを務め、ファビアン・ルイスが補完する。監督のルイス・デ・ラ・フエンテ氏は、ダイナミックな若手MFのガビを試す可能性もある。FWのミケル・オヤルサバルは、前6試合で10得点を記録しており、重要な役割を果たすと予想される。

強力なメンバー構成ながら、ラミネ・ヤマルやニコ・ウィリアムズといったスター選手は、復調中ながらも先発メンバーには戻っていない。スペインは、序盤の強敵ウルグアイやサウジアラビアとの対戦に備えて、初戦で自信を積み重ねたい。

歴史的対戦、優位なチームはなし

スペインにとって、カーボベルデとの勝利はH組での早期優位確立に不可欠とされている。スペインはボール支配型のスタイルで、高いボールポゼッション率と積極的なプレッシャーを武器にしている。好調な結果を残すことで、次戦のウルグアイやサウジアラビアとの対戦に向けた自信を高めたい。

一方、カーボベルデは期待を背負わず、自由にプレーできる。多くの選手がヨーロッパのリーグで活躍しており、アフリカサッカー界での存在感を高めている。チームのキャプテンで、22得点を記録した得点王のレイン・メンデスが、スペインのディフェンスに挑む鍵となる。

スペインのルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、過去のワールドカップサイクルでチームを苦しめてきた歴史的ジンクスを打ち破ることを目指している。現在、チームはペルー戦で3-1と勝利し、10試合無敗の流れを維持している。今後の試合でもこの流れを維持したい。

カーボベルデにとって、この試合は単なるサッカーの試合以上に、国家の誇りとグローバルなスポーツ史への一歩となる。試合はアトランタで行われ、両チームにとって初めてのワールドカップでの対戦となる。