インドの学校教科書から「裸体の芸術品」の修正画像が削除された。この修正は、歴史学者や教育関係者の強い反対意見を受けて行われた。新しく発行された中学九年生用教科書では、この像の上半身が暗い影で隠されていた。

オリジナル画像の復元

この修正が大きな反響を呼んだため、当局はデジタル版教科書でオリジナル画像を復元したと発表した。新たな印刷版でも、編集されていない青銅像の写真が掲載される予定である。国立教育研究訓練センター(NCERT)のディネシュ・サクラニ氏は記者団に対し、修正された画像は教科書から撤回されると述べた。

歴史的意義

インダス文明に関する章は、インドの学校教育課程に長年含まれている。この「ダンシング・ガール」像は、これまでのNCERT教科書にも掲載されてきたが、上半身が検閲されたことは一度もない。NCERTは修正画像を導入した理由についてまだ公表していないが、メディアは裸体に関する懸念が原因ではないかと推測している。

このニュースを最初に報じたインド・エクスプレス紙の編集者は、修正について批判し、「『ダンシング・ガール』が重要とされるのは、盲目の道徳観に従っているからではなく、優雅さ、自信、そして明確な存在感を体現しているからである。教育の役割が若者を現実の世界と向き合う準備にすることであるなら、NCERTは学生や女性、現代のものだけでなく千年以上前のものについても、もう少し信頼を置くべきである」と述べた。

教育政策と芸術教育

この教科書は、最新の国家教育政策(NEP)に基づいて導入されたNCERTの「芸術教育シリーズ」に含まれる。このシリーズは、視覚・演劇・文学芸術を主流の教育に統合することを目的としている。「ダンシング・ガール」像は、古代インダス文明の最大の集落の一つであるモヘンジョ・ダロで発見された。この像は、髪を結んで装飾品を身に着けた少女を描いている。

その姿は、人間の身体の動きを捉えている。考古学者は長年、この像が芸術的に極めて価値があり、文明の高度な冶金技術を示すものであると見なしてきた。この像は現在、ニューデリーの国立博物館に収蔵されている。NCERTは連邦教育省傘下の独立機関であり、政府運営の中央中等教育評議会(CBSE)に属する生徒のカリキュラム変更や教科書内容を監督している。