ドナルド・トランプ米大統領は、イランとの新たな交渉を進めるため、米交渉チームがパキスタンに赴くことを発表した。今週水曜日に期限を迎える脆弱な停戦協定の延長を目指している。先週末の交渉を率いたバイデン副大統領を筆頭に、スティーブ・ウィトコフ氏とジャレド・クシュナー氏らの交渉団が同行する。『クリスチャン・サイエンス・モニター』が報じた。

交渉の停滞と緊張の継続

パキスタンで行われた初回交渉は合意に至らず、イランは米国の核拡散と地域影響力に関する条件を拒否した。バイデン副大統領は、21時間の交渉の後、イランが核兵器開発を中止しないと明言しなかったため、交渉は終了したと述べた。『マイ・マザー・ロード』が報じた。

イランの交渉担当者モハマド・バーカー・ガリバフ氏はインタビューで、外交の撤退はないとしながらも、両国間の格差は依然として大きいと述べた。一方、イランの国営通信社IRNAは、米国が要求を過剰にしていることや、イランの港湾に対する米海軍の封鎖が原因で、交渉を拒否したと報じた。

トランプ大統領は、イランが先週土曜日にホルムズ海峡で発砲し、2週間の停戦協定を違反したと非難した。『アル・ジャジーラ』によると、トランプ氏は、イランが米国の提案を受け入れない場合、イランの発電所や橋などの民間インフラを破壊すると警告した。

米国の要求と地域の懸念

米国はイランに対して15項目の要求を提示している。イランの核開発、地域の代理勢力、ホルムズ海峡の支配権などに関する内容を含む。『京郷新聞』によると、米国はパキスタンを仲介者としてこれらの要求を伝えた。しかし、イランはこれらの条件を受け入れる意思を示していない。これは1年前の計画の繰り返しとされている。

地域の懸念が高まり、イスラエルと湾岸諸国は、米国がイランとの紛争を終わらせるために交渉を急いでいると警告している。『ニューヨーク・タイムズ』とCNNは、パキスタン、トルコ、エジプトの仲介者らが、48時間以内に米伊会談を実現するよう調整中だと報じた。『京郷新聞』が伝えた。

イランの外務省は、米国の海軍封鎖を「違法かつ犯罪的行為」と呼び、停戦協定と国際法を侵害していると発表した。『アル・ジャジーラ』によると、これにより関係はさらに悪化し、交渉の突破はさらに難しくなっている。

セキュリティ対策と外交準備

パキスタン当局は、交渉を控え、イスラマバードのセキュリティ対策を強化している。関係者によると、仲介者たちは準備を最終調整中で、米国の先遣保安チームも既に現地に到着している。『クリスチャン・サイエンス・モニター』が報じた。

セキュリティ対策が強化されているにもかかわらず、両国が前回交渉で交渉を妨げた重要な問題について立場を変えていないかは不明。これらの問題には、イランの核拡散計画、地域の代理勢力、ホルムズ海峡の支配権などが含まれる。『クリスチャン・サイエンス・モニター』が指摘した。

トランプ大統領のイランインフラ破壊に関する発言は、広範な批判と戦争犯罪の懸念を招いている。『クリスチャン・サイエンス・モニター』によると、一方でイランは交渉を確認していない。その国営メディアは、米海軍の封鎖が続く限り、交渉団を派遣する意思がないと強調している。

交渉が迫る中、世界はこの2回目の交渉が、米伊間の対立を解消する突破口となるか、あるいはさらに深まるかを注視している。