長期間にわたる法的争い

カロル氏は2019年に、30年前にデパートの更衣室でトランプ氏に性的暴行をされたと公に主張した。2023年、連邦裁判所の陪審団は、暴行が「可能性が高い」と判断し、名誉毀損も認定した。陪審団は500万ドルの損害賠償を判決したが、利息を含めると合計562万ドルとなったとCBSニュースが報じている。

3年間、資金は裁判所管理の銀行口座に保管されていた。最高裁は6月29日にトランプ氏の上訴を受理しないと決定し、支払いを可能にした。この日、カロル氏はサブスタックのブログで勝利を祝い、「WE WON!」と全角で書き、「THIS WIN IS FOR EVERY WOMAN IN THE WORLD!(これは世界中の女性たちへの勝利です)」と付け加えた。

法的作戦と遅延

最高裁の決定後、カロル氏の弁護士であるロバータ・カプラン氏は速やかに資金の支払い手続きを進めた。しかし、トランプ氏の法的チームは、最高裁が上訴却下を決定した後、再審査を求めることで支払いを遅らせる動きをした。カプラン氏はこの試みを「法的作戦」と批判し、審判の判事に資金の速やかな支払いを求めていた。

CNNによると、トランプ氏の弁護士たちは引き続き支払いに反対しており、最近では連邦控訴裁判所に介入を求めて支払いを停止するよう求めた。控訴裁判所は緊急停止を却下したが、トランプ氏の最新の要請にはまだ対応していない。最高裁が対応しない場合、資金は法的手続きが完了するまで利子付きの口座に保管される。

資金の用途

裁判所の記録によると、カロル氏はこの資金を退職資金として使用する予定で、法的手続きが終了するまで利子付きの口座に預ける。カロル氏の弁護士は、成功報酬で報酬を受け取るため、この判決金から法的費用を引き取らないとカプラン氏がCBSニュースに述べている。

82歳のカロル氏は、すべての法的手続きが終了した後、全額を受け取る予定だ。この判決は、性的不適切行為の訴訟で元大統領に対する稀な民事勝訴として、全国的な注目を集めた。